子供がどうしても歯磨きを嫌がるという悩みはありませんか?
多くのご家庭では歯磨きを寝る前にしていることでしょう。夕飯が終ってから寝る前にやって欲しいことはただでさえ多いのに、歯磨きで時間を取られるとこちらもイライラしてしまいますよね。
そこで、歯磨きを嫌がる子供に効く歯磨きテクニックを29種類ご用意しました。
子供は好き嫌いがはっきりしているので、お子さんに向いている方法をぜひ見つけてください。
目次
遊びに「歯磨き」を取り入れる
普段の遊びに「歯磨き」を取り入れることで、歯磨きをより身近に感じるようになります。
本番の歯磨きを「特別なこと」と感じて緊張してしまうことを防いで、すんなり歯みがきをしてくれるようになります。
絵本を見せる
子供は絵本が大好きです。あなたのヒザに乗って、あなたが絵本を手に取って、あなたが絵本を読んでくれる。
あなたのエネルギーはすべてあなたのヒザに乗っているお子さんに注意が向かっています。
そんな中で歯磨きの絵本を読めば、喜んで歯みがきのお話を聞いてくれるに違いありません。
歯磨きの絵本ははたくさんあります。
図書館に行ってお気に入りの絵本を見つけてもよし、アマゾンなどの本屋で見つけてもいいでしょう。
TV・動画を見せる
テレビの影響力は絶大です。
大人でもテレビで見たダイエットを試したくなったり、紹介されたお店に行きたくなります。
NHKの「おかあさんといっしょ」や「アンパンマン」など、歯磨きを題材にした番組も沢山あります。
また、スマホやタブレットなどでユーチューブなどの動画なども気軽に見せることが出来ます。
歯磨き動画についてはこちらにまとめてありますので参考にしてください。
https://mama-run.com/teeth-brashing-39videos.html
ぬいぐるみの歯を磨いてもらう
つまりは、「歯磨きごっこ」をして遊びましょう。
お子さんはいつもママになりたがっています。子供にとってママは憧れの存在です。「歯磨きごっこ」で自分がママになれると、とても喜びます。
次に自分が歯みがきをするとき、ぬいぐるみのようにおとなしく「あ~ん」としてくれることでしょう。
上手く「歯磨きごっこ」ができなければママが見本を見せてあげましょう。子供はぬいぐるみを奪って「歯磨きごっこ」をしようとするはずです。
説明する
直接的に歯磨きや虫歯について説明してあげましょう。
まだ言葉をしゃべってなくても、意外に分かっているものです。言葉だけでなく、ママが語るときの真剣さやその雰囲気も含めて理解するので、歯磨きがどれだけ必要かということを理解してくれます。
何度も何度も繰り返し説明してあげることで、より理解を深めてくれるはずです。
注意点としては「歯医者さんは怖いぞ~」などと、歯医者さんを怖がらせることはNGです。万が一虫歯になった時、歯医者さんに行くのを嫌がる可能性大です。その代り「虫歯になると痛いぞ~、好きなものを食べられなくなるよ~」は少々であればOKです。
アニメ(キャラクター)を利用する
説明にはアニメのキャラクターに頼ってみましょう。
お子さんの大好きなキャラクターのぬいぐるみを持って、ママはキャラクターになり切って説明しましょう。大好きなキャラクターに説明してもらったら、言う事を聞くしかなくなります。
また、アニメに出てくる悪者を虫歯菌に見立てて説明するのも効果的です。アンパンマンに出てくる「バイキンマン」や「ムシバラス」で虫歯について説明してあげると、子供でも理解が早く歯磨きをすなおにしてくれます。
こどもの歯みがき講習会に行く
大人になってもそうですが、子供も親の言うことを素直に聞けない時だってあります。
そういう時は、権威を利用しましょう。子供ながらに「エライ先生が言っているんだから歯磨きしよう」と考えます。
新聞やタウン情報誌を見ていると、市町村やNPOなどが子供の歯磨きについての講習会などを開いています。そこでは歯医者さんや幼稚園の先生などが子供が楽しく歯磨きについてお話をしてくれますので、こまめにチェックしてみるとよいでしょう。
歯医者さんで虫歯チェックする
ここでも「白衣の権威」を利用します。歯医者さんや歯科助手の方が歯磨きについて説明をしてくれるはずです。
実際に虫歯があるかどうかも分かりますし、歯磨きを嫌がった時に「歯医者さんが『毎日歯みがきしてください』って言ってたでしょ。」と使えます。
ほとんどの歯医者さんではそんなに高い値段で歯科検診をしてくれます。市町村によっては無料で検診を受けられることもありますので、一度役所や歯医者さんに問い合わせてみるといいでしょう。
歯磨きの前に…その1(興味:マネっこ)
子供はマネっこが大好き。その子供の性格を逆に利用します。
見せる・まねっこさせる
もしお子さんにお兄さんやお姉さんがいたら、お兄ちゃんお姉ちゃんの仕上げ磨きを先にして見ましょう。または、パパがママに、ママがパパに仕上げ磨きをしてみても効果的です。
身近な家族が、しかも憧れの年上の家族が楽しそうに仕上げ磨きをしてもらっていれば、自分もしたくなること間違いなし。
ポイントは楽しそうに仕上げ磨きをしてもらうことです。
周りの子どもを見せる
もし機会があれば、お子さんのお友達が仕上げ磨きしているところをみせてあげましょう。
「○○ちゃんにできるんだから、自分にもできる」とライバル心・競争意欲が高まって、仕上げ磨きをさせてくれるようになります。
お互いに歯みがき仕合いっこ
ママが子供役になって、子供に仕上げ磨きをしてもらいます。
そうしたら「じゃあ次は○○ちゃんの番ね。」と言えば、満足してすんなり寝転んでくれることでしょう。
歯みがきの前に…その2(自主性)
ある程度になると、子供は自分でなんでもしたがります。ママの言いなりではなく、自分は自分なんだと自我が芽生えて、仕上げ磨きの邪魔をするときは効果的です。
まずは自分でさせる
とにかく何でも自分でしたがる時期は、より効果的でしょう。
まず、自分で歯みがきをさせておいて「じゃあ次はママが仕上げするよ」と言ってあげればいいでしょう。
選ばせる
主導権を子供に持たせます。正確に言えば「主導権は私が持っているんだ。」と子供に思わせることです。
ハブラシを2本用意して選ばせる、コップを2つ用意して選ばせる、パパかママどちらが仕上げ磨きするか選ばせるなど、なにか選ぶことによって「自分が選んだ」ことに満足し、仕上げ磨きをおとなしくさせてくれるようになります。
順番を決めさせる
こちらも上の派生ですが、「自分でする⇒仕上げ磨き」なのか、「仕上げ磨き⇒自分でする」のか、選んでもらいます。もしくは、お子さんの好みで決めておきます。
歯みがき中に
とにかく仕上げ磨きが「退屈」で、そもそも「体を動かせない」ことは子供にとって大変な苦痛なのです。
どうしても遊びたい、TVを見たい、身体を動かしたいとなります。そこで歯磨き中、退屈にならない何かをしてあげましょう。
手鏡を持たせる
手鏡を持たせ、自分の歯はどうなっているのか、どのように歯みがきしているのか、を見てもらいます。
自分の口の中を見る機会は生活している中でまずないので、お子さんは興味津々と手鏡に集中するので、仕上げ磨きを素直にさせてくれます。
数える
いつ終わるのか分からず我慢をすることは、大変な苦痛です。
大人だってそうです。この苦痛がいつ終わるのか分からないとなれば、その苦痛と時間は何倍にも感じられます。
そこで、数を数えてあげる。「30まで数えたら終わりね。」などと声を掛け、数えながら仕上げ磨きをしてあげます。不思議とお子さんは、じっとしてくれます。
カウントアップ・カウントダウンどちらでも構いません。たまに数を増やしたり減らしたり、ゆっくり数えたりと、仕上げ磨きの終わりと数え終わりを調整しても問題ありません。
歌と一緒に歯みがきする
子供にとって歌は楽しいものです。
歌で気持ちをまぎらわせることもできるし、その歌詞で歯みがきの大切さを学んでくれます。
NHKのおかあさんといっしょにある(あった)「はみがきじょうずかな」の歌はユーチューブにもたくさん出てますし、ママも知ってる歌で歌いやすいかもしれません。(動画「はみがきじょうずかな」)
「仕上げみがき」をもっと上手に
もしかしたら、あなたの仕上げ磨きが痛いのかもしれません。その他にもあなたが努力する必要があるかもしれません。
親が楽しそうに
あなたが難しい顔をして仕上げ磨きをしていると、お子さんも歯磨きはツラいもの、苦しいものと考えても仕方ありません。どうしてもママは我が子の為と思いすぎて一生懸命になってしまい、笑顔を忘れがちです。
お子さんはママの笑顔が一番好きです。
「歯磨き=楽しい」と思ってくれれば、ほぼ成功したと言っていいでしょう。
覆いかぶさらない
仕上げ磨きをするとき、どうしても奥歯を見るために子供に覆いかぶさってしまいます。
子供から見るとその姿勢が怖いと感じているかもしれません。一度、奥歯を見るのを我慢して覆いかぶさらないよう歯磨きして様子を見ましょう。
痛くしない
子供は本能的に「痛い」を避けようとします。痛くないように注意深く仕上げ磨きをしましょう。
特に力を入れすぎたり、 上唇の裏側にある上唇小帯(唇と歯茎をつないでいる筋)を傷つけないように注意する必要があります。
分ける
もしかしたら、お子さんは長い時間体をじっとさせていること自体が難しいのかもしれません。昼は上の歯、夜は下の歯と1日2回仕上げ磨きをすることも効果的です。
もちろん、寝る前に一度すべての歯を仕上げ磨きすることがベストですが、それが無理であればこのような方法の方が、全く磨かないよりは十分虫歯対策には効果があります。
いつも決まった時間にする
いつも決まった時間にしていれば、お子さんも気持ちの準備が出来ていたり、あきらめも含め、仕上げ磨きを受け入れてくれます。
その時々に時間が変わったり、今日は昼、明日は夜などと変わることでお子さんが混乱するかもしれません。
道具に頼る
これだけ文明が発達しているのであれば、発達した道具に頼るのも一つの手です。
歯磨き粉を味付きに
子供用はみがき粉やトレーニングジェルなどもあります。
飲んでも大丈夫なはみがき粉や、無味無臭のもの、いちご味のものなど色々な歯磨き粉がでています。お子さんに合った歯磨き粉を選ぶのも選択肢の一つです。
飲み込んでしまうのであれば、できるだけ合成洗剤ナシ、フッ素ナシ歯磨き剤を使いましょう。
お気に入りの道具
お子さんのお気に入り歯ブラシ・コップがあれば、すんなり仕上げ磨きをしてくれることでしょう。
今はキャラクター付きの歯ブラシはたくさんあります。近くのスーパーなどに行き、お子さんと選んでみてはいかがでしょうか。
拭く(生え始めの頃)
生え始めの頃であれば、歯をガーゼで拭く程度で歯の汚れは落ちます。拭いた後は水かお茶を飲ませてあげれば大丈夫でしょう。ガーゼの代わりに「はみがきめんぼう」というキシリトール配合の天然コットン100%で作られたものもあります。
ただただ噛ませる(生え始めの頃)
もう一つ、生え始めの頃であれば、ただモノを噛ませるだけで歯の汚れが落ちる場合もあります。
「ゆびに付ける歯ブラシ」や「噛むだけで歯の汚れが落ちるもの」「乳歯ブラシ」などあるので、お子さんの成長に合った道具を使ってみてはいかがでしょうか。
それでもダメなとき
なにをやってもダメ、本当にどうしても子供の気持ちを歯磨きに向ける時間がない、というときもあるでしょう。
羽交い絞め
本当はやりたくありませんし、絶対にしてはいけないという専門家もいます。
しかし、子育てをしている現場ではやむなく羽交い絞めで歯磨きをすることもあります。その場合、心と体にケガのないよう十分に愛情を込めて、お子さんに注意を向けてチャチャっと手短にすませましょう。
とにかく1日1回(夜寝る前がベスト)必ず磨いていると、お子さんも最終的にあきらめてじっとしてくれるようになります。
まだ歯が十分に生えていない場合や、離乳食が始まってない場合は、上にもある「ガーゼで拭く」など十分です。
あまりにも嫌がり方がひどい場合、毎日続く場合、不安な時は近くの専門家などに相談してみてください。
歯磨き後は…
一番重要なテーマです。お子さんの立場に立てば、歯磨き・仕上げ磨きを一生懸命頑張り、耐え抜きました。
すんなりさせてくれた時も、嫌がって暴れ回ったときもお子さんががんばった事にはかわりありません。
ほめる
とにかく褒めてあげましょう。仕上げ磨き中に「じっ」とできたことではなく、動かないよう「頑張っったこと」をほめてあげましょう。暴れ回ったとしても、我慢したことにはかわりありません。毎回ほめてあげてください。大好きなママがほめてくれることで、歯磨きやその他のことにも自信をもてるようになるでしょう。
怒らない
こちらも上記と同じです。仕上げ磨き中じっとできた、できなかったに関わらず怒らないであげましょう。
子供の立場に立つと、せっかく頑張ったのに怒られるのであれば、次から頑張る気力はでてきません。
歯みがきシール
シールなどごほうびをあげても良いでしょう。慎重にあげないと「ご褒美がなければやらない」となってしまいますので注意が必要です。
シールというごほうびをあげるのであれば、仕上げ磨きをする10年間はずっとシールをあげるという気持ちでしましょう。
ただし、子供が先に飽きてくることも多々あります。
ラムネ
歯みがき後でも食べられるタブレット状のお菓子があります。食べても虫歯にならないどころか、虫歯を予防してくれる成分が入っている商品もあります。お子さんが喜ぶものを選ぶと良いでしょう。
注意点3つ
お子さんのためにと一生懸命に歯磨きをするのですが、注意することもあります。
1.強く磨かない
歯ブラシの持つ手の指が白くなっていれば、それは力を入れすぎです。
鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、持った手の爪が白くならない程度の力でブラッシングしてあげてください。
あまり強くブラッシングしすぎては、歯や歯ぐきを痛めてしまいます。また、お子さんも痛がって歯磨きをさらに嫌がってしまいます。
2.大人用の歯磨き粉を赤ちゃんに使用しない
赤ちゃんの場合は、口の中に入れたものをうまく吐き出すことが出来ません。
歯磨き粉なしのブラッシングでも、正しく行えば十分に磨けます。使うときは飲み込んでも大丈夫な子供用の歯磨き粉か、口の中のすすぎができる年齢まで待ってから使ってください。
歯磨き粉はあくまで補助的に使いましょう。
3.安全に気を付ける
くれぐれも安全には気を付けてください。
ハブラシをくわえながら歩こうとしたり、お友達の歯を磨こうとしたりすることだってあります。その場合は、注意して止めさせるようにしてください。
まとめ
歯磨きを嫌がる子供には、根気強く続ける事が重要です。
子供の気持ちになって、「歯磨き=楽しい」と思ってくれれば大成功。「子供のために」と無理に頑張っても、ママがアセるほど気持ちが子供に伝わって、余計に歯磨きを嫌がってしまいます。
無理をしない程度に頑張ってください。